毎日行うシャンプー。あなたはどのように髪を洗っていますか?
間違ったやり方でシャンプーしていると、薄毛や抜け毛の原因になることをご存知でしょうか?
筆者も10代、20代の頃ずっと間違った方法で髪を洗っていて、頭皮や髪を痛めつけていました。
20代後半で髪のボリュームのなさを行きつけの美容師さんから指摘され、それからは方法を改め、正しい方法でシャンプーするようにしています。
今回は、筆者の実体験や美容師さんからのアドバイスも参考にしながら、薄毛や抜け毛改善のための正しいシャンプーの仕方を解説します。
現在、薄毛で悩んでいる方も、まずはこの記事を読んで、シャンプーの仕方を見直してみてくださいね。
毎日シャンプーをする目的
シャンプーをする大きな目的は、髪や頭皮の状態を清潔に保ち、健康的な状態を維持することです。
特に薄毛は、頭皮の血行不良による髪の栄養不足やストレス、不規則な生活習慣などが原因で起こります。
毎日シャンプーをすることが、薄毛予防につながっています。
詳細には以下の6つの目的があります。
- 汚れや余分な脂を取り除く
日中活動した後の髪や頭皮には、皮脂や汚れがついています。特に外出せず、家でゴロゴロしていたとしても、少なからず汗は出ますし、ほこりや目に見えないゴミが付着していたりします。
シャンプーはこれらの汚れを洗い流し、清潔な状態を維持します。
2. 頭皮の健康を促進する
適切なシャンプーは頭皮の血行を促し、健康的な状態を維持するのに役立ちます。清潔な頭皮はフケやかゆみの予防にもなります。
3. 髪のツヤや質感を向上させる
シャンプーは髪を洗浄し、健康な状態を保つだけでなく、髪にツヤを与え、柔らかさを保つ役割も果たします。
4. 匂いを取り除く
日常の活動や外部からの影響により、髪には様々な匂いがつきます。シャンプーはこれらの匂いを取り除き、髪を清潔で良い香りにします。
5. シャンプー後のヘアケア製品の効果を大いに引き出す
シャンプーはヘアケア製品(コンディショナーやトリートメントなど)の効果を最大限に引き出すための基本的なステップです。シャンプーで頭皮や髪を清潔にしてから、ヘアケア製品を使用することで、その効果がより大きく表れやすくなります。
6. 心身のリフレッシュ
シャンプーをすることで、頭皮がマッサージされ、その日の疲れを癒してリラックスする効果があります。かゆみがなくなり、スッキリ爽快な気分になり、睡眠の質もアップします。
余談ですが、私は頭痛もちで、度々頭痛とそれに起因する吐き気に悩まされていました。頭痛がひどい時にはただただ横になっていたいですが、髪を洗えば血行が良くなって頭痛も治まるかも…と思い、思い切って髪を洗ってシャンプーしてみました。そうしたら、ひどかった頭痛も幾分おさまり、少し楽になりました。みなさんも頭痛で辛い時は試してみてください。
髪が汚れやすいのはどんな時?
髪が最も汚れやすいシーズンは夏季です。その他にも特別な活動をしたり、環境の変化によって、髪は汚れたりダメージを受けたりします。
どんな時に髪が汚れるのかを知り、丁寧なシャンプーを心がけましょう。
その1:夏季
夏は大量に汗をかくため、汗や皮脂で毛穴がつまり、髪が汚れてしまいます。紫外線でダメージも受けやすい時期です。毎日シャンプーを必ず行い、ダメージケアをすることが必要です。
海水浴やプールに行った際は塩素が髪に付着するため、すぐにシャワーできれいに洗い流すようにしましょう。
その2:エクササイズやスポーツ活動
運動をすると、頭皮からの汗や活動中に付着する塩分、ヘアケア製品の残留物が髪を汚れやすくします。
その3:環境の変化
その日の天気や環境の変化も髪に影響を与えます。
例えば、梅雨時で湿度が高い時期や冬の風が強く乾燥した日などは、髪にも影響を与え、汚れやすさを増加させることがあります。
その4:特定の活動やイベント
特別な活動やイベントでヘアスタイリング製品を多く使用した際など、これらの製品が髪に残留しやすくなります。また、ヘアスタイルの変更や特別なメイクアップによっても髪が汚れやすくなることがあります。
その5:屋外での作業
農業やガーデニング、建設作業など、屋外での活動や作業に従事すると、埃や汚れが髪に付着しやすくなります。
正しいシャンプーの姿勢
髪を洗う時にシャワーを使用する方が大半かと思いますが、立った姿勢で洗髪・シャンプーを行うことが一般的です。
背中がまっすぐで、リラックスした状態がよいでしょう。
立った状態でシャワーを浴びると、水流が頭皮や髪に均等にかかりやすくなります。これにより、シャンプー剤や汚れが効率的に洗い流され、すすぎ残しが少なくなります。
頭皮や髪に負担をかけず、快適かつ効果的に髪を洗うようにしましょう。
正しいシャンプーの方法
ここでは、私が実際に美容師の方からお聞きし、毎日実践しているシャンプー方法についてご紹介します。
STEP1:ブラッシング
髪を濡らす前に軽く全体をブラッシングしておきます。ブラッシングすることで、髪の絡みをほぐすだけでなく、ほこりや汚れも落とすことができます。
STEP2:髪を濡らす(目安時間3分)
シャワーで髪を十分に濡らします。これを予洗いといいます。予洗いを十分に行うことで、髪についた汚れの7割以上が落ちると言われています。また、シャンプーが少量でも髪に均等に広がりやすくなります。
おすすめアイテム:シャワーヘッド
STEP3:シャンプーをする(目安時間3分)
シャンプーの規定量を手に取り、手の平で少し泡立てます。あまり泡立たないシャンプーもあるため、この段階では完全に泡立てなくてもかまいません。
シャンプーの量は、髪の長さや量によって異なります。規定量を参考にご自身で調節しながら、適切な量を見極めましょう。
筆者はロングで、髪は背中の中間辺りまであります。シャンプーボトル2プッシュ(大スプーン1杯くらい)の量を使っています。
①指の腹を使って後頭部を円を描くようにマッサージ。シャンプーを全体に広げていきます。泡立ってきたら、前髪、おでこ周辺の生え際部分、耳の後ろ、首の生え際など隅々まで洗います。
②シャンプーブラシを使用します。クルクルと円を描くように優しく動かしながら、頭全体をブラッシングしていきます。
③最後の締めとして、頭頂部をしっかり洗います。髪が生えてくる元なので、頭頂部は毎日清潔にしておく必要があります。
おすすめアイテム:シャワーヘッド、シャンプーブラシ
STEP4:十分にすすぐ(目安時間3分~)
シャンプーをシャワーで十分にすすぎます。シャンプーが残ったままになると、毛穴がつまり、薄毛の原因になったり、髪がきしみやすくなります。
すすぎ時間はシャンプーをした時間よりも長めに行うことがおすすめです。
STEP5:トリートメントやコンディショナーをする(目安時間5分~)
髪が受けたダメージを補修し、保湿するのが、トリートメントやコンディショナーの役割です。
シャンプー後に必ず行うことをおすすめします。
トリートメントやコンディショナーも規定量に従って調整してください。筆者はロングのため、2プッシュです。
トリートメントやコンディショナーは、頭皮につけると毛穴づまりの原因になったりするため、頭皮には直接つけず、毛先だけに使用するようにしましょう。
毛先につけたらブラッシングをして、液を髪の隅々まで行きわたらせます。
そして、髪が長い方はゴムでまとめるなどして、最低5分は置き、栄養成分をじっくり髪に浸透させましょう。筆者はこの間におふろに浸かっています。
忙しい方は、「洗い流さないトリートメント」を使うのがおすすめ!
「洗い流さないトリートメント」はドライヤーの熱から髪を守ってくれます。
STEP6:トリートメントやコンディショナーを洗い流す(目安時間2分)
すすぎ残しがないように、トリートメントやコンディショナーをしっかりシャワーですすぎます。
STEP7:タオルで優しく水分をふきとる
髪を洗った後は、やわらかいタオルで優しく水分をふきとります。激しくこすったり絞ったりすると、髪が傷んでしまうので注意しましょう。
こんなやり方はNG!洗い方チェック表
☐ シャワーのお湯が熱すぎる
高温のお湯は髪や頭皮の自然な油分を奪い、乾燥させる原因になります。39~41℃くらいの熱すぎないお湯で洗いましょう。
☐ 髪をゴシゴシこすりすぎる
髪を洗うときに力を入れてこすると、髪の毛を傷つけたり、切れ毛の原因になります。優しくマッサージするように洗いましょう。
☐ シャンプーの過剰使用
適切な量を使わないで、シャンプーを過剰に使用すると、余分な洗浄成分が髪に残り、髪を乾燥させたり、頭皮のバランスを崩すことがあります。
☐ 刺激が強いシャンプーを使用する
洗浄力が強いシャンプーは髪をきしませたり、頭皮を傷める原因になります。頭皮に優しい成分が配合された、低刺激のシャンプーがいいでしょう。
個々の髪質や年齢に合わせて、様々なシャンプーがあるため、自分にあったシャンプーを探してみましょう。
まとめ
今回は、筆者の実体験や美容師さんからのアドバイスも参考にしながら、薄毛や抜け毛改善のための正しいシャンプーの仕方を解説しました。
筆者はこの方法を2年間続けていますが、初めてこの洗い方を実践した時、毛穴の汚れがすべて洗い落ちたようなものすごい爽快感がありました。
髪がしっかり洗えた実感があり、徐々に排水溝に溜まる抜け毛の量が以前の半分以下に減りました。髪の調子も良くなった気がします。
実際にそれまでは、1分半くらいで洗髪を済ませていました(笑)。抜け毛の量もひどかったです。
美容師さんに話したら、とてもびっくりされましたね。時間が短すぎると…。
ぜひ、みなさんもこちらの方法を参考にしてみてくださいね。
現在、薄毛で悩んでいる方も、まずはこの記事を読んで、シャンプーの仕方を見直してみてください。