
昨今、知名度が上がってきている「ルイボスティー」。みなさんはルイボスティーを飲んだことがありますか?
このルイボスティー、実は育毛や薄毛予防に役立つ成分がたくさん入っており、効果が期待できるようなんです。
ルイボスティーは、ルイボスというマメ科の針葉樹、アスパラサス・リネアリスという植物の葉から作られるハーブティーです。
原産地である南アフリカでは、古くからルイボスを薬草として使用していました。
先住民族であるクーサン族やコイサン族は、ルイボスを煮出して飲むことで、消化不良やアレルギー、皮膚の痛みや炎症、ストレスなどの症状の緩和に用いていたようなのです。
近年の科学的研究から、ルイボスには抗酸化物質やポリフェノールなどの健康に良い成分が豊富に含まれていることが分かってきました。
ぜひ、ルイボスティーのことを知り、日常生活に取り入れてみませんか?
今回は、薄毛とルイボスティーの気になる効果について解説します。

ルイボスティーとは?

ルイボスティーは、ルイボスというマメ科の針葉樹、アスパラサス・リネアリスという植物の葉から作られるハーブティーです。
ルイボスとは「赤い(Rooi)茂み( bos)」という意味のアフリカーンス語で、オランダ語が基盤となっている南アフリカ共和国の公用語の一つです。ナミビアやジンバブエなどの地域でも一部の人々によって話されています。
乾燥した葉は赤茶色になるため、「赤い(Rooi)茂み( bos)」と名づけられました。
ルイボスは、南アフリカ共和国の西ケープ州ケープタウン北側にあるセダルバーク山脈一帯にしか生息せず、南アフリカの砂漠地帯や丘陵地帯など、乾燥した過酷な地域で育つ希少な植物なのです。
ルイボスティーってどんな味?
一般的なルイボスティーは、甘く、若干木のような風味があり、やわらかくてなめらかな口当たりです。
例えるならば、紅茶とウーロン茶の中間くらいで、ほのかな酸味とスッキリした後味が特徴です。
緑茶や紅茶のような渋みやカフェインが含まれていないため、小さなお子様や妊娠中の方でも安心して飲むことができます。
お好みで、はちみつやレモンを入れて爽やかな風味を楽しんでもらってもいいですし、焼酎やウィスキーで「ルイボスティー割」にしてみるのもおすすめです。

ルイボスティーにはどんな種類がある?
プレーンルイボスティー | 純粋なルイボス葉から作られ、追加の風味や香りがないシンプルな味わいです。 |
フレーバールイボスティー | バニラ、フルーツ、スパイス、ハーブなどの風味を加えて作られるルイボスティー。レモンやグレープフルーツの爽やかな香りから、ベリーやキャラメルなどの甘い香りまで、豊富なバリエーションを楽しむことができます。プレゼントとしても喜ばれます。 |
オーガニックルイボスティー | 有機栽培されたルイボス葉から作られるルイボスティーで、化学肥料や農薬を使わずに生産されます。 |
ローストルイボスティー | ルイボス葉をローストして作られるルイボスティーで、通常より濃厚で風味豊かな味わいが特徴です。 |
インフューズルイボスティー | ルイボス葉と他のハーブやスパイスを組み合わせて作られるルイボスティーで、様々な健康効果が期待できます。 |
グリーンルイボスティー | 通常のプレーンルイボスティーは、茶葉をじっくり8~24時間かけて発酵させているのに対し、グリーンルイボスティーは、この発酵の過程を行わず、急速に乾燥させています。そのため、茶葉が酸化しにくくなり、スッキリとした味わいになります。緑茶に似た風味で、ルイボスが苦手な方もおいしく味わえます。 |
ルイボスティーの製造プロセスは?
プレーンルイボスティーの場合

①ルイボス(茶葉)の収穫:アスパラサス・リネアリス(ルイボス)という植物の茎と葉が手摘みで収穫されます。
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②粉砕:収穫された茎や葉は、機械的に細かく砕かれます。これにより、ルイボスの粉末や茶葉が得られます。
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③酸化の促進:ルイボスティーの特徴的な赤みや風味を引き出すために、適切な温度と湿度のもと、じっくり8~24時間かけて発酵させます。
↓
④乾燥:酸化させた茎や葉を乾燥させます。
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⑤梱包と販売:乾燥させた茶葉を梱包し、ティーバッグや茶葉として販売します。
グリーンルイボスティーの場合

①ルイボス(茶葉)の収穫:グリーンルイボスティーは、アスパラサス・リネアリス(ルイボス)という植物の若い葉や茎から作られます。アスパラサス・リネアリス(ルイボス)が成熟する前に茶葉が収穫されます。
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②蒸気処理:収穫されたルイボスの葉や茎は蒸気処理され、これにより酸化が防止され、葉が緑色のまま保たれます。
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③乾燥:蒸気処理後、ルイボスを乾燥させます。この段階で緑色のルイボス茶葉が得られます。
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④加工:乾燥したルイボス葉は、適切なサイズにカットされ、成形されます。加工後、ティーバッグや茶葉として販売することができるようになります。
ルイボスティーの成分や栄養素、カロリーは?
ルイボスティーはカロリーゼロの健康茶です。
冷たくしても温かくしてもおいしく飲めるため、夏や冬でもお好みの温度で飲むことができます。
ただし、砂糖やミルクを加えると、その分のカロリーが増えるため、注意が必要です。
ールイボスティーの成分・栄養素ー
✔ポリフェノール類:アスパラギン酸、カテキン、クワーセチン、クエルセチン、ルテオリン
✔ミネラル類:カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛
✔フェノール酸:ガラクトール酸、クロロゲン酸
✔フラボノイド類:ルテオリン、クエルセチン、カンフェロール
【商品栄養成分一例】
商品名 | ルイボス茶 |
メーカー | 沖縄森永乳業 |
成分 ~コップ1杯(100ml)当たり~ | エネルギー:0kcal たんぱく質:0g 脂質:0g 炭水化物:0g 食塩相当量:0g |
アレルゲン | 不使用 |

ルイボスティーが薄毛や育毛に効果があるって本当?
ルイボスティーは薄毛や育毛に効果が期待できる、以下の4つの成分を含んでいます。
どれも髪や頭皮の健康維持に欠かせない栄養素です。
ポリフェノール類 | ポリフェノールは抗酸化物質であり、頭皮や毛母細胞が受けた酸化ストレスを修復・再生する働きがあります。そのため、髪の健康を維持するために欠かせません。 |
ミネラル類 | ミネラルの中でも特に、鉄と亜鉛は、髪の成長や健康維持に重要な栄養素です。鉄は、髪や頭皮に必要な酸素や栄養を運びます。亜鉛は、髪の主成分であるケラチンの合成を促進する栄養素で、髪のハリやコシをアップさせます。 |
フェノール類 | 抗酸化物質として、毛母細胞や頭皮を酸化ストレスから守り、炎症を軽減するとともに、血流を改善する作用もあります。鉄分や亜鉛による育毛作用との相乗効果が期待できます。 |
フラボノイド類 | 抗酸化作用で、頭皮や毛母細胞を酸化ストレスから守り、頭皮の血行を促進する効果が期待できます。 |

酸化ストレスが蓄積すると、薄毛が進行するだけでなく、白髪の増加や免疫機能の低下、老化などの原因にもなるんだ。
ルイボスティーの飲み方は?
STEP1:お湯を沸かす
お湯の温度は、紅茶と同様に、約90~100℃が適切です。
STEP2:ルイボスティーをセットする
ルイボスティーをティーポットやマグカップにセットします。茶葉はパッケージ等に記載されている規定の量で構いませんが、通常、カップ1杯につき、ティースプーン1杯程度のルイボスティーを使用します。
STEP3:お湯をそそぐ
沸騰したお湯をティーポットやカップに注ぎます。ルイボスティーの葉をお湯に十分浸し、よく煮出してください。
STEP4:蒸らす
ルイボスティーを蒸らす時間は、好みによって異なりますが、5~7分程度がよいでしょう。時間がきたら、ルイボスティーをティーポットやカップから取り除きます。
STEP5:お好みで甘味を加える
ルイボスティーはそのままでもおいしいですが、お好みでハチミツや砂糖を加えて甘味をプラスするのもおすすめです。
最後に:そのままホットで飲んだり、氷を加えてアイスティーにしてもお召し上がりいただけます。
Q. ルイボスティーは1日何杯まで飲んでもいい?
A:ルイボスティーはノンカフェインのため、摂取量に上限はありません。しかし、飲みすぎには注意しましょう。健康的な成人の場合、1日3~6杯までなら問題ないといわれています。
Q. ルイボスティーを飲むおすすめのタイミングは?

ルイボスティーはやわらかく、口当たりがやさしいため、いつでも飲むことができます。一般的な飲み方としては、次のようなタイミングがあります。
ex.朝食時:1日のスタートをリラックスした気分で始めることができます。ノンカフェインのため、朝食後の穏やかな目覚めにも最適です。
ex.昼食後:昼食後にルイボスティーを飲むと、食後の消化を助けてくれます。また、午後の活動前にリフレッシュするのにも適しています。
ex.午後の休憩:疲れを感じてリフレッシュしたいときにも、ルイボスティーはおすすめです。
ex.夕食後・就寝前:夕食後や就寝前にルイボスティーを飲むことで、1日の疲れを癒すことができます。ノンカフェインのため、睡眠を妨げることもありません。安心してお飲みいただけます。
Q. ルイボスティーはどんな食事に合う?



ルイボスティーはクセがない味わいのため、様々な食事に合わせることができます。
軽食やスナック…クッキーやビスケット、チーズ、ナッツ、フルーツなど。
サンドイッチやパン…チーズやハム、ベーコン、チキンなどの具材が入ったもの。
焼き菓子やデザート…ケーキ、マフィン、パイ、プディングなどの甘いお菓子と一緒にアフタヌーンティーを楽しんで。
和食…ウーロン茶にも似た味わいのルイボスティー。和食とも相性抜群です。刺身や寿司などの生ものとも一緒に楽しむことができます。
軽めの料理…サラダ、スープ、魚料理や鶏肉料理など。
Q. ルイボスティーと相性が良くない食べ物は?


ルイボスティーは口当たりがやわらかく、穏やかなハーブティーのため、多くの食べ物と相性が良いですが、以下の食べ物とは相性がよくないとされています。
濃厚な肉料理…肉汁たっぷりのステーキ、ハンバーグなどと合わせると、ルイボスティーの味わいが負けてしまう可能性があります。
辛い料理…辛みが強いカレーやスパイシーな料理とルイボスティーの組み合わせは、お互いの味が競合してしまう可能性があります。
強い香りのチーズ…ブルーチーズ系のゴルゴンゾーラやゴートチーズ、リビエールチーズなど、独特の香りや風味を持つチーズと合わせると、ルイボスティーのやわらかな風味が負けてしまいます。
非常に甘いデザート…ホイップクリームやアイシングがたっぷりとかかったチョコレートケーキやスポンジケーキ。キャラメルやナッツがトッピングされたアイスクリーム。ミルクチョコレートやホワイトチョコレート、パフェなどをルイボスティーと合わせると、ルイボスティーの風味が負けてしまい、バランスが崩れてしまう可能性があります。
塩辛い食べ物…塩サバやアンチョビ、キムチやピクルス。ポテトチップスやピーナッツなどの塩辛いスナック菓子。塩味の濃いソースがかけられた肉料理や、ベーコン、ハム。塩辛いラーメン、ビーフシチューなども、ルイボスティーの風味が引き立たない可能性があります。
薄毛や抜け毛予防以外のルイボスティーのメリットは?
老化予防 | ルイボスティーに含まれるポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化物質が、体内の活性酸素を中和し、酸化ストレスから細胞を守ってくれるため、若々しい健康維持をサポートします。 |
血糖値の安定化 | ルイボスティーは、血糖値の上昇を抑制し、安定させる働きがあります。糖尿病の予防や管理に役立つ効果が期待できます。 |
消化を助ける | ルイボスティーに含まれるフラボノイドは、消化を助ける働きがあります。特に、胃の不快感や消化不良の症状を和らげる効果が期待できます。 |
ストレス軽減 | ルイボスティーにはリラックス作用があるため、心身のストレスを和らげたり、リフレッシュに役立つことがあります。 |
アレルギー緩和 | ルイボスティーに含まれるフラボノイドやクワーセチンは、鼻づまりやかゆみなどのアレルギー症状を緩和する効果が期待されます。 |

ルイボスティーにデメリットはある?
多くの健康効果が期待されるルイボスティーですが、以下のようなデメリットもあります。
味が合わない:ルイボスティーは独特の風味を持つため、好みが分かれることがあります。紅茶や緑茶が飲み慣れている人にとっては、最初は違和感を感じるかもしれません。
コストがかかる:グリーンルイボスティーなど、品種によっては、一般的な茶葉よりも高価な場合があります。
効果への期待:ルイボスティーは健康に良いとされる成分を含んでいますが、即効性があるわけではありません。あくまでバランスの取れた食事や健康的な生活習慣の一部として摂取することが大切です。
まとめ
今回は、薄毛とルイボスティーの気になる効果について解説しました。
また、ルイボスティーには様々な健康効果が期待される成分がたっぷり含まれています。
少しでもルイボスティーに興味をもっていただけましたか?
ノンカフェインのため、小さなお子様も飲むことができます。
クセもなく、いろいろな食べ物と合わせやすいので、日々の食事と一緒に取り入れてみるのも良さそうですね!
