
大人も子どもも大好きな「バナナ」。
季節を問わず、スーパーで購入でき、皮をむくだけで手軽に食べられるのが魅力です。
お子様のおやつや朝食の一品に添えているご家庭も多いかもしれませんね。
最近、このバナナが薄毛に効くという話題を耳にしました。
果たして噂は本当なのでしょうか?
バナナに含まれる驚きの栄養成分と、薄毛への効果について管理栄養士が解説します。

バナナはビタミンやミネラルの宝庫!バナナのすご~い栄養素をご紹介

バナナは、栄養が豊富且つ手軽に摂取できることで、昨今バナナの人気がさらに高まっています。
バナナに含まれる主な栄養素は、ビタミン・ミネラル類、炭水化物、食物繊維、抗酸化物質、アミノ酸です。
各栄養素の詳細とすご~い役割を以下にまとめました。
- ビタミン類
ビタミンB6: 神経系の健康や免疫機能をサポートし、赤血球の生成を助けます。
ビタミンC: 抗酸化作用があり、免疫力の向上やコラーゲンの生成に関与します。
ビタミンA: 視力の維持や免疫機能の強化に役立ちます。
- ミネラル類
カリウム: 血圧を正常に保ち、心臓や筋肉の機能をサポートします。バナナはカリウムが豊富で、むくみの改善にも役立ちます。
マグネシウム: 骨の健康や筋肉の収縮、リラックスに関与します。
マンガン: 骨の発達や代謝、抗酸化作用に働きかけます。
シリカ(ケイ素): コラーゲン生成をサポートし、皮膚の弾力性の向上やしなやかで丈夫な髪を育てます。髪の主要成分であるケラチンの合成にも関与しています。
- 炭水化物
フルクトース、グルコース、スクロース:
バナナには即効性のエネルギー源となる天然の糖分(フルクトース、グルコース、スクロース)が含まれており、運動後のエネルギー補給にもおすすめです。
- 食物繊維
ペクチン: 消化を助け、腸内環境を整える食物繊維が含まれています。便秘の改善や腸内の善玉菌の増加に役立ちます。
- アミノ酸
トリプトファン: トリプトファンはセロトニンの生成に関与し、リラックスや安眠を促します。
-バナナの栄養成分-(中サイズ1本、約100g)
エネルギー: 約89 kcal、水分: 74.9 g、タンパク質: 1.1 g、脂質: 0.3 g、炭水化物: 22.8 g(糖類12g、食物繊維2.6g、その他でんぷん等)、ビタミンC: 8.7 mg、ビタミンB6: 0.4 mg、ビタミンA(βカロテン):3 µg、葉酸: 20 µg、カリウム: 358 mg、マグネシウム: 27 mg、カルシウム: 5 mg、リン: 22 mg、鉄: 0.3 mg、マンガン: 0.3 mg、
他の食材と何が違う?バナナが髪に特に良い理由

健康で丈夫な髪を育てるには、髪の主要構成成分であるケラチンの合成が欠かせません。
バナナにはケラチンそのものは含まれていないものの、ケラチンの生成を助ける栄養素(ビタミンB6、ビタミンC、シリカなど)が豊富に含まれていることで知られています。
ビタミンB6: ケラチンの合成に必要なアミノ酸の代謝をサポートします。
シリカ(ケイ素): 髪の健康を維持し、髪の強度を高める働きがあります。ケラチンが良好な状態を保てるように頭皮や髪の環境を整えます。
ビタミンC: コラーゲン生成に関与し、健康な頭皮をつくります。酸化ダメージから髪や頭皮を守る働きもあります。鉄分の吸収を促し、頭皮に十分な酸素や栄養を届けます。

バナナには、コラーゲン生成に関与する栄養素が豊富で、間接的に髪の強さや弾力を高める働きがあるんだね!
併せて読みたい↓
【管理栄養士監修】コラーゲンは薄毛の救世主!?髪への効果を管理栄養士が検証 – My Company (cookingdelights.jp)
バナナの誤情報にご注意を!
ネット上で、”バナナにはタンパク質が豊富である”、”バナナに含まれるタンパク質で髪の毛の元となるケラチンを合成できる”、などと謳った文言が見受けられますが、バナナにはケラチンを合成できるほどのタンパク質は含まれていません。
確かに、バナナはトリプトファンなどのアミノ酸を含んではいますが、その量は非常に少なく、ケラチンの生成に必要なすべてのアミノ酸を豊富に含んでいるわけではありません。
タンパク質の供給源としては、肉、魚、卵、大豆製品(豆腐や納豆)、乳製品などの方がはるかに豊富です。

【要注意!】バナナをついつい食べ過ぎてしまうとどうなるの?

バナナは美味しく、ついつい何本も食べてしまいがちですが、食べすぎには注意が必要です。
食べすぎによる症例に以下のようなものがあります↓
- カロリーの過剰摂取
- 血糖値の急激な上昇
- 高カリウム血症(腎機能や心臓、筋収縮に影響を与えることも…)
- 食物繊維の過多による膨満感や下痢などの消化不良
- 栄養の偏り
一般的には、バナナは1日1~2本程度が良いでしょう。
また、空腹時にバナナを食べると、エネルギー源としての即効性がありますが、血糖値が上がりやすいため、糖尿病やインスリン抵抗性のある方は注意が必要です。
バナナに関するQ&A
Q. 焼きバナナと生のバナナでは、栄養成分に違いはありますか?

小森蘭子
焼きバナナと生のバナナでは、主に糖分の濃縮とビタミンCの減少が見られますが、その他の栄養素は大きな違いはありません。焼くことでバナナの糖分がキャラメル化し、甘みが増します。風味が変わるため、料理の用途や好みに応じて選ぶと良いでしょう。
Q. 屋台で売られているチョコバナナは栄養や健康面においてどうですか?

小森蘭子
チョコバナナは人気のスイーツですが、高カロリーで糖分が多いため、食べすぎには注意が必要です。チョコレートの種類によって脂肪の含有量が異なるため、カカオの含有率が高いダークチョコレートやノンミルクチョコレート製がおすすめです。
屋台で販売されているチョコバナナはなかなかチョコレートの種類まで見分けることは難しいですが、お家で、自分でチョコレートの種類や量を調整したオリジナルのチョコバナナを作ってみても面白いですね~!

毎日バナナを取り入れて、髪の健康を守ろう!

バナナは適切な摂取量を心がければ、栄養豊富で髪や体の健康に良い食べ物です。
他の果物や野菜、タンパク質源など、いろいろな食品と組み合わせて食べるのが、理想的です。
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まとめ
今回は、バナナに含まれる栄養成分と、薄毛への効果について解説しました。
バナナには、薄毛への直接的な改善効果はあまり期待できませんが、間接的に髪を強くしなやかに育てるためのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
健常者の方が1日1~2本程度食べる分なら、毎日食べていただいても問題ありません。
この記事がバナナの栄養について、改めて見直すきっかけになれば幸いです。
